CotEditor

CotEditor 3.9のハイライト

新しい不可視文字描画、もっと正確に
不可視文字の描画方法が刷新され、プロポーショナルフォント・右から左の文章方向・縦書きなど様々な環境下でも正確で自然な位置に記号が表示されるようになりました。さらに、no-breakスペースかどうかやタブ文字の幅などより詳細な情報が一目でわかるようになりました。
このインデントはここまでね
インデントのガイド線を引けるようになりました。表示設定で「インデントガイドを表示」を有効にしてください。それぞれのインデントの深さと影響範囲がわかりやすくなります。
速く、速く!
CotEditor 3.8.xシリーズの後半のリリースからこの3.9.0も含め、CotEditorは数々のパフォーマンス改善を実施しました。

CotEditor 3.9.0の変更点

リリース:

cf. 3.9.0-rcからの変更点

新機能

  • 不可視文字の描画機能を刷新しより幅広い環境下で代替記号が正確に表示されるように
  • インデントガイドを表示するオプションを追加
  • 文字情報に文字のUnicodeのカテゴリ名も表示

改良

  • 表示される文字が各行に対して縦方向で中央になるように描画位置を調整
  • 多量の置換回数を伴う「すべて置換」のパフォーマンスを改善
  • 巨大なテキストをペーストしたときのパフォーマンスを改善
  • 「ファイルを開くとき」のエンコーディング設定を廃止し、既存のファイルを開くときはつねに自動でエンコーディングを判定するよう変更
  • Unicodeのブロック対応表を最新のUnicode 13.0.0に更新
  • 行の複製をより賢く
  • エンコーディングリスト編集ビューを改良
  • ツールバー項目の幅を調整
  • ツールバーボタン「文章の方向」から選択肢「縦書き」を削除
  • ハイコントラストモードのときの行番号ビューと不透明度サンプルチップの境界線の視認性を向上
  • 文章の方向が右から左のときに行の折り返しを解除したあとの表示エリアを調整
  • ⇧↩キーで<br />が入力されるスニペットキーバインドのデフォルト設定を削除
  • ヘルプを改訂
  • trivial: ファイルのエンコーディングを自動で検出するオプション「自動認識」の名称を「自動」に変更
  • trivial: 文字インスペクタで対称文字が複数のUnicode文字から成り立つときはサロゲートペアのコードポイントを省略
  • trivial: 文字インスペクタで表示される拡大した文字の描画位置を調整
  • trivial: フォーマットペイン内の表記を調整
  • trivial: ウインドウサイズ設定の入力欄が空欄になったときはデフォルト値をプレースホルダーとして表示
  • trivial: CotEditor 2.xまたはそれ以前のスニペットキーバインド設定の移行処理を削除
  • trivial: 同名の書類の自動バックアップ時の衝突可能性を改善
  • 開発: 開発環境をXcode 11.5 (Swift 5.2)に更新
  • 開発: YAML.frameworkからYamsに移行
  • 開発: 脱Carthage依存
  • 開発: codesign関連のビルド設定を.xcconfigに移行(Yoshimasa Niwaさんに感謝!)

修正

  • ぶら下がりインデントの深さがエディタの幅を超えたときにアプリケーションがクラッシュした不具合を修正
  • ⌥⇧→キーで選択範囲を広げようとしたときにその対象が国旗絵文字だとアプリケーションがハングした不具合を修正
  • 既存書類を開くときのダイアログでエンコーディング選択メニューの項目に「自動」(旧:自動認識)が抜けていた不具合を修正
  • 複数の選択範囲がある状態でフォワードデリートをすると余計な文字まで削除された不具合を修正
  • 複数のカーソルがある状態でフォワードデリートをすると削除対象文字が実際には複数のUTF-16文字で成り立っていたときに削除対象となる文字全体ではなくUTF-16単位で1文字分しか削除されなかった不具合を修正
  • テキスト入力中にアウトラインメニューが1つずれた項目を現在の項目として選択することがあった不具合を修正
  • 縦書きでプリントしたときに行番号表示位置がずれることがあった不具合を修正
  • 複数の選択範囲がある状態で重複した行を削除したときに改行コードだけが残ることがあった不具合を修正
  • スクロールで対象文字が隠れていると文字インスペクタが表示されなかった不具合を修正
  • 特定の条件下で現在行の行番号が太字にならなかった行番号ビューの不具合を修正
  • string in ...コマンドを実行するとアプリケーションがクラッシュしたAppleScript/JXAの不具合を修正
  • スクリプト経由で開いた書類の内容がまれに既に開いているウインドウに反映されてしまったAppleScript/JXAの不具合を修正
  • 改行コードがCRLFの書類でline rangeコマンドを用いて行を選択すると選択範囲がずれたAppleScript/JXAの不具合を修正
  • line rangeコマンドの引数に整数値を渡して1行だけを選択しようとすると無視されたAppleScript/JXAの不具合を修正
  • 縦書き表示で書類を開くとウインドウ端でない位置で行が折り返された不具合を修正
  • 分割されたビューに入力したテキストにテーマの色が反映されていなかった不具合を修正
  • 右から左の文章方向で行を折り返していないとページガイドが表示されなかった不具合を修正
  • 表示設定を変更したあとに現在行のハイライト位置が正しく更新されないことがあった不具合を修正
  • 正規表現パターンにUnicodeコードポイントを含めた際にhex表記が大文字だと正しくシンタックスハイライトされなかった検索パネルの入力欄の不具合を修正
  • 特定の条件下で不可視文字が通常の文字色で描画されることがあった検索パネルの入力欄の不具合を修正
  • ダークモードでもプリントフォント設定のフォント名が黒で描画されていた不具合を修正
  • エディタの表示設定を変更した際にエディタの空白部分に以前の描画が残ることがあった不具合を修正
  • 詳細検索オプションにあるヘルプボタンを修正
  • ローカライズ漏れを修正

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